疲れの正体を見ていく
この本にあるのは、派手な人間関係の話ではありません。感じのいい会話のあとほど消耗すること、帰宅後のひとり反省会でさらに減ること、会う前の不安だけで先に疲れてしまうこと。目立たないのに重い、その流れを静かに言葉にしていきます。
「静かに読みたい一冊」
井原うさぎ

About the Book
内向型人間が人間関係のストレスを9割減らす処方箋
評価されるポイント
この本にあるのは、派手な人間関係の話ではありません。感じのいい会話のあとほど消耗すること、帰宅後のひとり反省会でさらに減ること、会う前の不安だけで先に疲れてしまうこと。目立たないのに重い、その流れを静かに言葉にしていきます。
社交的になろうとする努力や、会話の正解探しで、かえって疲れていた。本文ではそんな遠回りもそのまま書かれています。明るくなる方法や会話上手になる方法ではなく、自分に合わない頑張り方をやめていくための見方が中心です。
近づきすぎない。長くいすぎない。予定を詰めない。返事をその場で決めない。回復の時間を先に取る。そうした地味な調整が、対人のしんどさを薄くしていった過程が続きます。大きく変える話ではなく、消耗の流れを弱める話です。
いい人と会ったあとでも減ってしまう。断れなくてあとで苦しくなる。大人数や初対面が続くと消耗する。そういう感覚に、強い言葉で答えを出す本ではありません。自分を責める前に、何が重かったのかを見ていきたい人に合います。
私が書いたのは、うまくやるための話ではありません。しんどさを根性で片づけないために、見えていなかった疲れ方をそのまま並べました。