EPUBとは
EPUBとは、電子書籍を配布するために標準化されたファイル形式です。XHTML・CSS・画像などのファイル一式をひとつのコンテナにまとめた公開規格で、W3Cが仕様を管理しています。Kindleを含む多くの電子書籍ストアや読書アプリが、原稿を受け渡す形式としてEPUBを扱います。
拡張子は「.epub」で、中身はZIP形式で圧縮されています。読者側でテキストサイズやフォントを変更できる「リフロー型」の電子書籍の多くは、このEPUBで作られています。以前のKindle本ではMOBIという形式も使われていましたが、KDPは2025年3月以降、固定レイアウト本の原稿としてMOBIファイルを受け付けなくなりました。原稿ファイルとしては、EPUBを中心に考えておくのが実情に合っています。
EPUBが必要になる場面
KDPへの入稿では、原稿ファイルとしてEPUBを使うことができます。KDPはKindle Publishing Guidelinesの仕様を満たすEPUBファイルを、原稿として受け付けています。Word文書やテキストファイルから原稿を作った場合、変換の過程で見出しや目次の構造が崩れることがあるため、EPUBの状態で一度確認しておくと入稿前の事故を防ぎやすくなります。作成の流れはEPUB作成とKDP入稿で扱っています。
EPUBの中身を構成する要素
EPUBファイルの内部は、本文を記述するXHTMLファイル、見た目を指定するCSSファイル、章や節を示す目次のナビゲーションファイル、そして全体の構成をまとめるOPF(Open Packaging Format)ファイルで構成されています。これらを1つのZIPコンテナにまとめたものがEPUBです。原稿をWordやPDFから作る場合、この内部構造を直接意識する場面は少ないですが、Kindle入稿用EPUBとして書き出す段階では、目次のナビゲーション構造などがこの仕組みに沿って組み立てられます。
EPUBでつまずく点
自分で作ったEPUBが、そのままKDPの審査を通るとは限りません。目次のナビゲーション構造やフォントの埋め込み、画像サイズなど、KDP独自の要件に合わせて作られたEPUBが必要です。この「KDP向けに整えたEPUB」はKindle入稿用EPUBと呼ばれ、一般的なEPUBとは区別して扱われます。また、テキスト中心の本か画像中心の本かによって、リフロー型と固定レイアウト型のどちらでEPUBを作るかも変わります。
出版ラクダではどうなるか
出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。原稿の整形からEPUBの書き出しまでを1つの画面で行うため、変換ツールを個別に用意する必要がありません。出力形式はMarkdown・PDF・EPUB・Kindle入稿用EPUBの4種類で、書き出し回数に制限はありません。