Word原稿からEPUBは、どう作ればいいですか。章タイトルに見出しスタイルを適用してから変換し、変換後はKindle Previewerで目次リンクとレイアウトの崩れを確認する手順で進めます。
結論(先に答え)
Word原稿は、そのままアップロードしても受け付けられます。KDPの公式ヘルプでは、ほとんどのDOC/DOCXファイルが電子書籍に変換できるとされていますが、複雑な書式設定のファイルは正しく変換されないことがあります(KDPヘルプ: 電子書籍の原稿に対応しているファイル形式、2026年9月11日確認)。変換前に見出しと改ページを整えておくと、崩れを減らせます。全体の入稿手順はEPUB作成とKDP入稿の手順で扱っています。
手順1: 章タイトルに見出しスタイルを適用する
KDPの公式ガイドでは、章タイトルに「見出し1」を適用すると案内されています。このスタイルを適用しておくと、後で目次を作成するときに見出しがそのまま章の候補として使われます(KDPヘルプ: 電子書籍の原稿の書式設定ガイド、2026年9月11日確認)。節には「見出し2」を使い、章と使い分けます。
手順2: Wordの機能で目次を挿入する
見出しスタイルを全章に適用したら、Wordの「参考資料」タブから「目次」を挿入します。挿入時は「ページ番号を表示する」のチェックを外すよう案内されています(KDPヘルプ: 目次を作成する、2026年9月11日確認)。Kindleのインタラクティブな目次を作る場合は、目次の先頭にブックマークを作成し、ブックマーク名に「toc」と入力する手順もあわせて案内されています。
手順3: 改ページと改行を整える
改ページは、ページを終えたい位置にカーソルを置き、「挿入」タブから「ページ区切り」を選んで入れます。すべての行の末尾に改行を使うことは避けるよう案内されています(同ガイド参照)。
章の区切り以外に改ページを増やしすぎると、変換後のEPUBで空白ページとして残ることがあります。改ページは章の区切りに絞り、節の区切りには使わないようにします。
手順4: ファイルを保存してEPUBに変換する
見出し・目次・改ページを整えたWordファイルを保存し、EPUBに変換します。EPUBは電子書籍で広く使われる標準形式ですが、KDPが受け付けるのはKindle Publishing Guidelinesの仕様を満たすKindle入稿用EPUBです。変換ツールによって細部の対応が異なるため、変換後の確認は欠かせません。
手順5: Kindle Previewerで確認する
変換したEPUBは、提出前にKindle Previewerで表示を確認します。目次のリンクが各章に正しく飛ぶか、余分な空白ページが入っていないか、画像の位置がずれていないかを確認します。入稿でつまずいた実例は入稿でつまずく話でも紹介しています。
確認は一度で終わらせず、変換をやり直すたびに繰り返します。文言を1箇所直しただけでも、目次のリンク先や改ページの位置がずれていないかを毎回見直します。
つまずきやすい点
- 見出しを太字や文字サイズの変更だけで表現し、見出しスタイルを適用し忘れる
- 目次を挿入したあとに見出しの文言を変え、目次側の表示が古いまま残る
- 複雑な表や段組みをそのまま残し、変換後にレイアウトが崩れる
- パソコンの画面で確認しただけで提出し、端末での見え方を確認しない
- 古い形式であるMOBIで作業を進めてしまい、あとで作り直しになる
KDPの公式ヘルプによると、2025年3月以降、固定レイアウトの電子書籍ではMOBIファイルでの出版はできなくなっています(同ファイル形式のページ参照)。今はKPFかEPUBを使う流れになっています。
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Word原稿を取り込むと、見出しの構造から目次を自動で生成し、本文整形の結果からEPUBとKindle入稿用EPUBを書き出せます。見出しスタイルを手作業で1つずつ適用し直す作業がありません。
出力にかかる回数の制限はなく、変換ツールを個別に探して操作を覚える工程も発生しません。誤字を直した場合も、変換をやり直す代わりに本文整形から出力し直すだけで済みます。