ISBNとは、書籍を識別するために使われる国際規格の番号です。書店や図書館、取次がこの番号で本を管理し、在庫や注文のやり取りに使います。
ISBNとは
ISBNは本のフォーマットごとに異なる番号が必要です。同じ内容の本でも、ペーパーバック版とハードカバー版では別のISBNを取得します。KDPヘルプによると、ペーパーバックとハードカバーはISBNが必須で、無料でKDPから発行を受けるか、自分で購入したISBNを登録するかを選べます(KDPヘルプ: ISBNと出版社とは、2026年9月11日確認)。
ISBNが必要になる場面
Kindle電子書籍を出版する場合、ISBNは不要です。KDPヘルプは、ISBNを省略できるのは電子書籍だけだと明記しています。電子書籍の代わりに識別に使われるのがASINで、KDPが本の出版時に自動で割り当てる10桁の番号です。本棚ではタイトルの下に、商品ページでは商品の説明の下に表示されます(KDPヘルプ: Webサイトからのリンク、2026年9月11日確認)。KDPへの入稿では、電子書籍を出す場合はISBNの入力欄自体がありません。ペーパーバックの出版をあとから追加する場合も、ISBNの設定はその時点で行えるため、電子書籍を出す時点で決めておく必要はありません。
たとえば、まず電子書籍だけを出版してASINを取得し、読者の反応を見てからペーパーバック版を追加する著者もいます。この進め方であれば、ペーパーバックを申請する段階になって初めてISBNの取得方法を検討すれば十分で、電子書籍の入稿をISBNの準備で待たせる必要はありません。同じタイトルをペーパーバックとハードカバーの両方で出す場合は、フォーマットごとに別のISBNが必要になる点もあわせて覚えておきます。
ISBNでつまずく点
つまずきやすいのは、無料ISBNと自分で購入したISBNの違いです。KDPの無料ISBNはKDP専用で、KDP以外での出版には使えません。出版社名の欄も、無料ISBNを使う場合は独自の名称を登録できず、既定の表示になります。独自の出版社名で書店流通も見据える場合は、自分でISBNを購入して登録する必要があります。日本国内で自分のISBNを取得するには発行機関への申請が必要で、取得までに数日かかることがあります。原稿の準備の段階でペーパーバックも出す予定があるなら、この判断を早めにしておくとEPUBとKindle入稿用EPUBの作業で迷いません。
たとえば、以前に紙の本を出版した経験がある著者が、そのときと同じ出版社名をKindleのペーパーバックでも表示したいと考えるケースがあります。しかしKDPの無料ISBNでは出版社名を独自に設定できないため、同じ出版社名でそろえたい場合は自分でISBNを購入して登録する必要があります。逆に、初めての出版で出版社名にこだわりがなければ、無料ISBNを選んでこの手間を省けます。
出版ラクダではどうなるか
出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。出版ラクダが生成するのはEPUBとKindle入稿用EPUBで、電子書籍の出版にISBNは不要なため、ISBNの取得や入力は出版ラクダの工程には含まれません。ペーパーバックでISBNが必要になる場合は、KDPの入稿画面で別途取得・登録します。