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原稿の準備と取り込み方。Kindle本の材料にする手順

Word・PDF・ブログ記事・講義資料・メモなど、形式がバラバラな手元の材料を1冊分の原稿としてまとめる手順を、取り込み前の整理から本文への変換まで順番に説明します。

Kindle出版の原稿は、ゼロから書き下ろす必要はありません。すでに書いたブログ記事、セミナーで使った資料、走り書きのメモも、並べ方を変えれば1冊分の材料になります。

原稿の準備で最初につまずきやすいのは、ファイル形式です。Word・PDF・テキストメモが混在していると、どこから手をつければいいか分からなくなります。この記事では、材料の種類ごとに原稿として取り込む手順を説明します。

材料をそのままの形で残しておくことにも意味があります。あとから内容を見返す際、どの資料から取り込んだ文章かが分かると、事実確認や表現の確認がしやすくなります。

原稿の材料を集める段階は、6工程の中でも唯一、書く量よりも探す量が多い工程です。すでにある文章を見つけ出す作業だと考えると、負担が軽くなります。

この記事で分かること

この記事では、Word・PDF・ブログ記事・講義資料・メモという5種類の材料を、Kindle出版の原稿として準備する手順を説明します。原稿入力は、Kindle出版の全手順 の6工程のうち2番目にあたります。取り込んだあとの目次づくりは 目次・章立ての作り方 で扱います。

Word・PDFの原稿を準備する手順

Wordファイルは、見出しスタイル(見出し1・見出し2など)が設定されているかを先に確認します。見出しスタイルが本文と同じ書式のままだと、あとで章立てを判断する材料が本文に埋もれてしまいます。

PDFは、レイアウトが決まった書類からテキストを取り出す形になるため、段組みや図表が多い資料ほどテキストの抜き出しに手間がかかります。まずは本文となる文章だけを別ファイルに移すところから始めます。

スキャンした手書きメモや写真から文字を読み取る場合は、認識精度が低い部分が残ることがあります。取り込んだあとに一度通して読み、意味が通らない箇所がないかを確認してから次の工程に進みます。

表や箇条書きが多い資料は、文章に書き直す作業が発生します。表の内容をそのまま原稿に貼り付けると、リフロー型の画面では読みにくくなるため、表で伝えていた内容を文章で説明し直します。

共著や監修が入った原稿では、誰がどの部分を書いたかをファイル名やメモに残しておくと、あとで表紙や奥付の著者表記を整える際に迷いません。

ブログ記事をまとめて原稿にする手順

複数の記事を1冊にまとめる場合は、記事ごとの重複や前提の説明を先に洗い出します。同じ話を別の記事で繰り返している箇所は、どちらか一方に統一します。

記事は公開日順ではなく、読者が理解しやすい順番に並べ替えます。共通するテーマで3〜5本ずつまとめると、章の単位として扱いやすくなります。

記事ごとに導入文と結論文がついている場合は、本にまとめる際にどちらかを削ることが多くなります。個別の記事として成立するための前置きは、1冊の本の中では冗長に感じられるためです。

反応が多かった記事は、読者の関心が高かった話題として優先的に使います。反応が少なかった記事は、思い切って原稿から外す判断も必要です。

講義資料・セミナー資料を原稿にする手順

セミナーや講義で使ったスライドは、話した順番がそのまま章立ての土台になります。スライドの見出しを本の見出し候補として書き出し、話した内容を文章として肉付けしていきます。

資料に図解が多い場合は、図の内容を文章で説明し直す作業が必要です。図をそのまま挿絵として使うかどうかは、章構成を決めたあとに判断します。

質疑応答で頻繁に聞かれた質問は、本文中にコラムやQ&Aとして残しておくと、読者が実際につまずきやすい点を補足する材料になります。資料には残っていない口頭での説明ほど、あとから思い出すのが難しくなります。

資料の中の「当日にしか通じない話」(会場の様子や参加者への呼びかけなど)は、本にする際に削ります。誰が読んでも内容が成立する説明に置き換える作業が必要です。

メモ・下書きを原稿にする手順

断片的なメモは、まず時系列やテーマで分類します。分類した束それぞれが、章または節の候補になります。

書きかけの下書きが複数ある場合は、文体(です・ます調か、だ・である調か)がそろっているかを確認します。文体の統一は本文整形の工程で扱いますが、原稿の時点でおおまかにそろえておくと後工程が楽になります。

メモの中には、本になる材料と、単なる作業記録が混ざっていることがあります。読者に伝える価値がある内容かどうかを基準に、原稿に含めるかどうかを判断します。

日付の古いメモほど、当時の状況説明が省略されていることがあります。今の自分には分かっても読者には伝わらない前提がないかを、読み直しながら確認します。

原稿の分量を見積もる手順

取り込んだ材料をすべて合算すると、実際に本になる分量の目安が分かります。ブログ記事は1本あたりの文字数、講義資料はスライド1枚あたりの説明文字数を掛け合わせると、大まかな総文字数を計算できます。

分量が少なすぎる場合は、関連するテーマの記事や資料を追加で集めます。逆に多すぎる場合は、シリーズ化して複数冊に分けることも検討できます。

見積もった分量は、目次生成の際に何章に分けるかを判断する材料にもなります。文字数が多い場合は章の数を増やし、少ない場合は1章あたりの内容を厚くする方向で調整します。

見積もりは厳密である必要はありません。おおよその目安が分かれば、章の数を極端に間違えることを防げます。

複数のファイル形式が混在するときの整理手順

Word・PDF・テキストメモが同じフォルダに混在している場合は、先にファイルの一覧を作り、それぞれが本のどの部分に対応するかをメモします。対応が分からないファイルは、原稿に入れる前に内容を確認します。

整理の際は、最新版がどれかを確認することも重要です。同じ内容のファイルが複数のバージョンで残っている場合、古いバージョンを原稿に混ぜてしまうと、後の工程で内容の矛盾が生じます。

ファイルの命名規則をそろえておくと、あとから見返す際に迷いません。日付や章番号を先頭につけるなど、簡単なルールを決めておくだけでも整理の手間が減ります。

形式をすべて統一してから取り込む必要はありません。同じような悩みは 形式を揃えてから、と考えているうちに数年が経つ でも取り上げています。

つまずきやすい点

原稿準備で止まりやすいのは、形式を完全にそろえてから始めようとする場合です。すべてのファイルをWordに変換し終えるまで作業に着手できないと、準備だけで時間がかかります。

もう一つは、記事や資料をそのまま並べて満足してしまう点です。並べ替えと重複の整理をしないまま原稿に入れると、目次生成の段階で章の重複や粒度のばらつきが出やすくなります。

分量を見積もらないまま原稿をまとめ始めることも、つまずきやすい点の一つです。総文字数の見通しがないと、目次生成の段階で章の数を決める判断材料が不足します。

材料をすべて集め終えるまで原稿入力に着手しない、という考え方も止まりやすい原因です。手元にある分から取り込み始め、あとから追加していく進め方でも問題ありません。

出版ラクダではどうなるか

出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。原稿の取り込みはPDF・Word(.docx)・ZIP・各種テキストに対応し、合計50MBまでまとめて入れられます。

ファイル形式をそろえ直す作業をせずに、複数の材料をそのまま取り込めます。取り込んだ内容から目次を3〜7章・各2〜4節で自動設計するため、並べ替えと章立てを別々の作業として行う必要がありません。

取り込んだ原稿は、目次生成だけでなく本文整形・表紙・挿絵・販売文の生成にもそのまま使われます。材料をいったん集め終えれば、そのあとの5工程は同じ取り込み内容から進められます。

取り込んだファイルは、原稿として保存されたあとも参照できるため、あとから元の資料を確認しながら本文整形を進められます。

よくある質問

ブログ記事をKindle本の原稿にすることはできますか?
できます。複数の記事の重複を整理し、読者が理解しやすい順番に並べ替えることで、1冊分の原稿になります。
WordとPDFが混在した原稿でも大丈夫ですか?
問題ありません。形式をすべて統一してから取り込む必要はなく、Word・PDF・ZIP・テキストのまま原稿の材料として扱えます。
セミナー資料から本の原稿を作れますか?
作れます。話した順番がそのまま章立ての土台になるため、スライドの見出しを見出し候補として書き出すところから始めます。