KDPセレクトとは、電子書籍をKindleストアだけで独占的に販売する代わりに、Kindle Unlimited(KU)への登録やプロモーション施策が使えるようになるKDPの無料プログラムです。
KDPセレクトとは
KDPヘルプによると、KDPセレクトに登録するには本の主要コンテンツについて独占的な出版権を持っている必要があり、パブリックドメインの作品は対象外です。登録期間は90日間で、期間中は電子書籍をKDPと公共図書館でのみ販売できます。紙の本や動画・音声など電子書籍以外の形式は、この制限の対象外です(KDPヘルプ: KDPセレクトへの登録、2026年9月11日確認)。
KDPセレクトが必要になる場面
KDPセレクトに登録すると、Kindle Unlimitedの読者に本が届くようになり、読者が読んだページ数に応じた収益分配を受けられます。Kindle Countdown Dealsや期間限定の無料キャンペーンといった販促施策も使えます(KDPヘルプ: KDPセレクトの利点、2026年9月11日確認)。すでに他の電子書籍ストアで同じ本を売っている場合や、他ストアでの販売も並行したい場合は、登録すると90日間その販売ができなくなる点を確認してから判断します。
希望小売価格を70%ロイヤリティで設定できる地域が限られている点もあわせて確認します。KDPセレクトへの登録は書籍単位で決められるため、シリーズの一部だけ登録し、残りは他ストアでも販売する組み合わせも可能です。
たとえば、専門性の高い実用書やニッチなジャンルの小説は、Kindle Unlimitedの読み放題対象になることで、単品購入では届きにくかった読者層に読んでもらえる場合があります。逆に、すでに自分のウェブサイトや他の電子書籍ストアで安定した販売実績がある著者は、90日間その販路を止めることになるため、登録前に他ストアでの売上とKindle Unlimitedからの収益分配を見比べて判断する必要があります。
KDPセレクトでつまずく点
つまずきやすいのは、登録が自動更新される点です。KDPヘルプによると、登録した本は90日ごとに自動更新され、更新を止めるには本棚で該当書籍の自動更新チェックボックスを外す必要があります。他ストアでの販売を再開したいのに更新に気づかず、独占期間が延びてしまうケースがあります。登録期間が終わるタイミングで他ストアへの展開を検討している場合は、90日の満了日をカレンダーなどで管理しておくと見落としにくくなります。ロイヤリティの受け取り方自体は、KDPセレクトの登録有無で変わりません。
たとえば、KDPセレクトに登録したまま海外の電子書籍ストアにも同じ原稿を掲載してしまうと、独占契約に反するとしてKindle本が削除される可能性があります。複数のストアで同時に展開したい場合は、登録前にどのストアで販売するかをリストアップし、KDPセレクトの対象から外す本をあらかじめ分けておくと安全です。
出版ラクダではどうなるか
出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。KDPセレクトへの登録はKDPの入稿・管理画面で行う手続きのため、出版ラクダの生成物には含まれません。出版ラクダが生成した販売文や商品ページの文章は、KDPセレクトに登録するかどうかにかかわらずそのまま使えます。