希望小売価格とは、著者がKDPの価格設定ページで指定する、電子書籍の販売価格のことです。Amazonはこの価格をもとに書籍を登録し、ロイヤリティを計算します。価格は本の出版後もいつでも見直せます。
希望小売価格とは
KDPヘルプによると、日本円での価格帯は選んだロイヤリティプランによって異なります。35%ロイヤリティは99円〜20,000円、70%ロイヤリティは250円〜1,650円の範囲で設定する必要があります(KDPヘルプ: 電子書籍の希望小売価格の要件、2026年9月11日確認)。70%ロイヤリティは対象地域が限定されており、ロイヤリティの計算方法自体もプランによって変わります。範囲外の金額を入力すると、価格設定ページで保存できません。
希望小売価格が必要になる場面
紙書籍版も同時に出す場合、70%ロイヤリティを選ぶには電子書籍の価格を紙書籍版の希望小売価格より20%以上低く設定する必要があります(KDPヘルプ: 電子書籍の価格設定ページ、2026年9月11日確認)。販売文と商品ページを作る段階で価格帯を決めておくと、商品ページの訴求文と価格の整合が取りやすくなります。期間限定の値下げ施策を使う場合も、通常時の希望小売価格を基準に割引率が決まるため、最初に設定する価格がプロモーションの効果にも影響します。
たとえば、100ページ程度の短い実用書を99円で売り出す著者もいれば、300ページを超える本を1,000円前後に設定する著者もいます。ページ数や情報量に見合わない価格をつけると、読者のレビューで「内容の割に高い」「短すぎる」といった指摘を受けることがあるため、同じジャンルの本がどの価格帯にあるかを事前に確認しておくと判断しやすくなります。
希望小売価格でつまずく点
つまずきやすいのは、70%ロイヤリティの価格帯の狭さです。99円のような低価格で売りたい場合、70%ロイヤリティの範囲外になるため自動的に35%が適用されます。複数のAmazonサイトで価格をユーロ建てなどにしている場合、複数サイトが利用できる地域の読者には最も低い価格が適用される点もKDPヘルプに記載されています。価格を決めるときは、対象読者がどの地域にいるかもあわせて考える必要があります。価格を低く設定すれば売れやすくなるとは限らず、内容の分量や紙書籍・競合書籍の価格帯とのバランスも判断材料になります。
たとえば、70%ロイヤリティで250円に設定したつもりが、入力時に25円や2,500円のように桁を誤ってそのまま保存してしまうケースがあります。価格設定ページを保存したあとに、実際に表示される金額を商品ページのプレビューで確認しておくと、こうした入力ミスに気づきやすくなります。
出版ラクダではどうなるか
出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。希望小売価格の設定はKDPの入稿画面で著者自身が行う項目で、出版ラクダは価格を決めません。出版ラクダが生成する販売文は、決めた価格帯にかかわらずそのまま商品ページに使えます。