本文を書き終え、表紙も決まり、入稿も済んだとします。それでも、まだ書くものが残っています。商品ページに載せる説明文です。
この説明文は、読者が本文より先に読む文章です。中身にどれだけ力を入れても、説明文で興味を持ってもらえなければ、本文は読まれません。
この記事では、KDPの商品説明が持つ役割、キーワードとカテゴリーの使い方、書籍専用LPの位置づけ、本から問い合わせにつなげる導線の順に説明します。
この記事で分かること
- KDPの商品説明(商品ページ)が果たす役割
- キーワードとカテゴリーの設定方法
- 書籍専用LPが必要になる場面
- 本から次の行動につなげる導線の作り方
KDPの商品説明はどんな役割を持つか
KDPの商品ページには、タイトル・表紙・商品説明・カテゴリー・キーワードなどが表示されます。このうち商品説明は、読者が表紙の次に読む文章です。
商品ページには、本を識別する10桁のASIN(Amazon Standard Identification Number)も表示されます。KDPのヘルプによれば、ASINは本棚ではタイトルの下に、商品詳細ページでは商品説明の下に表示されます。詳しくはASINの用語解説で扱っています。
ASINは、自分のWebサイトから本の詳細ページへ直接リンクする際にも使います。KDPのヘルプでは、案内されているURLの末尾にある「ASIN」の部分を、実際の10桁の番号に置き換える方法が示されています。
商品説明の文字数の上限や書式のルールは変更されることがあるため、最新の条件はKDPの公式ヘルプで確認してください。
本文を書いているときのタイトルは、自分にとって分かりやすい言葉になりやすく、抽象的になりがちです。探している読者に届けるには、誰が何をどうするのかを示す言葉のほうが見つかりやすくなります。商品説明でも同じことが起きます。
士業やコンサルの本では、読者が著者を知らないことが多く、商品説明が最初の自己紹介のような役割を持ちます。何を専門にしていて、誰の役に立つのかを、そこで伝えることになります。
商品説明の効果を測る方法は用意されていません。読まれなかった原因が中身なのか説明文なのかを、あとから切り分ける材料は残りません。説明文をあとに回してしまう話でも同じ構造が出てきます。
キーワードとカテゴリーの選び方
KDPのヘルプでは、著者は本を作成する際に3つのカテゴリーを選択できるとされています。カテゴリーは、潜在的な読者が購入しそうな場所に本を掲載する目的で使われます。
当てはまるカテゴリーが見つからない場合は、キーワードで補います。KDPのヘルプによれば、キーワードは最大7つまで設定でき、読者が検索しそうな語句を選ぶことが案内されています。
KDPのヘルプでは、キーワードに使える語句の例として、舞台設定、登場人物のタイプや役割、物語のテーマ、作品の雰囲気などが挙げられています。タイトルや商品説明に入れにくい情報を、キーワードで補う形になります。
避けたほうがよい語句として、すでにタイトルや商品説明に含まれる情報、カテゴリー名そのもの、主観的な評価の言葉、時期を示す語、誤字や表記ゆれ、無関係な情報、許可のないブランド名などがKDPのヘルプに挙げられています。
具体例として、「過去最高の本」のような主観的な評価語、「新刊」「配信中」のような時期を示す語、「Kindle Unlimited」「KDPセレクト」のようなAmazonのプログラム名、引用符で囲んだ検索フレーズなどが、KDPのヘルプで避けるべき例として挙げられています。
印税率とKDPセレクトは商品ページの何に関わるか
KDPのヘルプでは、ロイヤリティに35%と70%の2つの選択肢があるとされています。35%は実売価格からVATを除いた額の35%で、すべてのマーケットプレイスに適用されます。70%は配信コストを差し引いた額の70%で、対象地域や価格帯などの条件があります。
70%のロイヤリティは著作権保護された作品にのみ適用され、パブリックドメイン作品は35%のみを選択できるとKDPのヘルプに記載されています。対象外の価格帯や地域では、自動的に35%が適用されます。詳しくは印税率の用語解説で扱っています。
KDPセレクトは、KDPのヘルプによれば「Kindle本専用の90日間の無料プログラム」です。登録するとKindle Unlimitedに本が追加され、登録期間中はKindleストアでの独占販売が条件になります。90日間の期間が終わると自動更新するオプションも用意されています。
KDPのヘルプによれば、KDPセレクトに登録すると「KDPセレクト オールスターボーナス」の対象にもなります。これはKindle Unlimitedでよく読まれた本と著者に支給されるボーナスで、登録するだけで自動的に候補に入ります。
KDPセレクトに登録するかどうかは、価格設定や商品説明の書き方にも影響します。判断材料はKDPセレクトの用語解説にまとめています。
書籍専用LPは何のためにあるか
KDPの商品ページは、Amazonのフォーマットに沿って表示される固定の枠組みです。デザインや導線を自分で追加することはできません。
本を名刺代わりや集客の窓口として使いたい場合、商品ページだけでは、読んだ人に次に何をしてほしいかを伝えきれないことがあります。そこで使われるのが、本の内容を紹介する書籍専用のLPです。
商品ページはAmazonのフォーマットという制約の中で作られます。事務所の紹介や事例など、伝えたい情報が多い場合、書籍専用LPのほうが自由に構成できます。
本を作る工程と、本から問い合わせにつなげる工程が別の依頼先に分かれていると、そのあいだで内容の説明をやり直す手間が発生します。同じ内容を2回説明する時間も、実質的には費用として出ていきます。本と集客導線が別作業になる話でも同じ構造が出てきます。
本から問い合わせを取る導線の作り方
導線を作る手順は、まず読者に次に何をしてほしいかを1つ決めることから始まります。相談の予約なのか、資料請求なのか、事務所のページを見てもらうことなのかです。
次にほしい行動が決まったら、商品説明とLPの両方に、その行動につながる案内を置きます。本文の内容と案内がずれていると、読者は行動に移しません。
決めた行動につながるリンクや連絡先は、商品説明とLPで同じ言葉を使います。表現がずれていると、読者は同じ案内だと気づけません。
読者が本文より先に説明文を読むという順番そのものは変えられません。だからこそ、導線もその順番に合わせて設計する必要があります。
つまずきやすい点
- 商品説明を本文完成後の疲れた状態で数行だけ書いて済ませる
- キーワードにカテゴリー名や時期を示す語など、案内されていない語を入れてしまう
- KDPセレクトの独占条件を確認せずに、他のストアにも並べようとする
- 本を作る依頼と、本から問い合わせを取る導線づくりを別々に発注し、同じ説明をやり直す
- 商品説明とLPで案内する行動がそろっておらず、読者がどちらを信じればいいか迷う
- 「過去最高の本」のような評価語や「Kindle Unlimited」のようなプログラム名をキーワードに入れてしまい、規定に触れる
出版ラクダではどうなるか
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販売文は1冊あたり1本・3本・10本まで生成でき、商品説明とキーワードの候補を本文の内容から作れます。本を作る作業と、説明文を書く作業を別の相手に依頼する必要がありません。
書籍専用LPは10レイアウトバリエーションから選べます。本の内容と同じ材料から作るため、商品ページとLPで説明がずれる心配がありません。
目次生成から表紙・挿絵・販売文まで同じプロジェクトの中で作るため、読者に何をしてほしいかという判断も、本文を仕上げたあとまで先送りせずに進められます。