Kindle本の見出し・改行・改ページは、どう入れればレイアウトが崩れませんか。見出しにはWordの見出しスタイルを適用し、改ページは章の区切りにだけ挿入機能で入れ、改行は行末ごとではなく段落の区切りにとどめます。
結論(先に答え)
見出し・改行・改ページは、見た目を整える作業ではなく、リフロー型の画面でも構造が崩れないようにするための設定です。本文整形の手順の中でも、見出し・改行・改ページの扱いは確認項目のひとつです。Wordの機能を使って正しく指定しておけば、あとから端末ごとに調整し直す必要がありません。
手順1: 章タイトルに見出しスタイルを適用する
章タイトルには、Wordの「見出し1」スタイルを適用します。KDPの公式ガイドでも、章タイトルに見出し1を適用すると、あとで目次を作成するときに役立つと案内されています(KDPヘルプ: 電子書籍の原稿の書式設定ガイド、2026年9月11日確認)。
節を分ける場合は「見出し2」を使い、章と同じ見出し1を節にも使い回さないようにします。段階を増やしすぎると、目次ナビに並んだときに読者が構造をつかみにくくなります。
見出しの段階は、章と節の2段階を基本にします。3段階以上に分けたい場合は、本当にその深さが必要かを先に検討したほうが、あとで統一し直す手間を防げます。
手順2: 改ページを章の区切りに入れる
改ページは、章が変わる位置にだけ入れます。KDPの公式ガイドでは、ページを終えたい位置にカーソルを置き、「挿入」タブから「ページ区切り」を選ぶ操作が案内されています(同ガイド参照)。
改ページを節の区切りにも毎回入れると、読者にとってスクロール量に対して区切りが細かく感じられます。章の区切りだけに絞ることで、区切りの意味が伝わりやすくなります。
手順3: 改行は段落の区切りにだけ使う
1文ごとに改行を入れる書き方は避けます。KDPの公式ガイドも、すべての行の末尾に改行を使うことを避けるよう注意しています(同ガイド参照)。
段落は、1つの話題につき1段落を基本にします。話題が変わらないのに改行だけを増やすと、リフロー型の画面では余白ばかりが目立ち、かえって読みにくくなります。
手順4: 見出しの文言と目次の表示を確認する
見出しスタイルを適用したら、目次に表示される文言が本文の見出しと一致しているかを確認します。文言をあとから変えたのに、目次側を直し忘れる食い違いが起きやすい箇所です。
手順5: プレビューでレイアウトの崩れを確認する
最後に、実機に近いプレビューで見出し・改行・改ページの見え方を確認します。パソコンの画面で整えただけでは、スマートフォンや電子書籍リーダーでの折り返しまでは分かりません。
画像を挿絵として入れている場合は、画像の前後を独立した段落として扱っているかもあわせて確認します。文字が画像の周囲に回り込む設定は、端末によって崩れ方が変わりやすい箇所です。
つまずきやすい点
- 見出しを太字や文字サイズの変更だけで表現し、見出しスタイルを適用し忘れる
- 節の区切りにも改ページを入れてしまい、章の区切りとの違いが分からなくなる
- 1文ごとに改行する書き方が習慣になっていて、直す箇所が本全体に広がる
- 見出しの文言をあとから変え、目次側の表示が古いまま残る
- パソコンの画面だけで確認して、端末での折り返しまで確認しない
これらは、Wordの機能を使いこなせていないというより、どの区切りにどの機能を使うかの基準が決まっていないことが原因です。
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本文整形の生成では、見出しの段階や改行・改ページの位置を、取り込んだ原稿の内容から自動で整えます。Wordの見出しスタイルを手作業で1つずつ適用し直す作業がありません。
整えた本文はMarkdown・PDF・EPUB・Kindle入稿用EPUBとして、回数の上限なく書き出せます。見出しの文言を直した場合も、目次は本文整形の結果から生成されるため、表示がずれる心配がありません。