目次ナビとは
目次ナビとは、Kindle本の中で章や節へジャンプするための目次の仕組みのことです。KDPでは「論理目次」と「HTML目次」の2種類があります。論理目次は、Kindle端末の「Go To」メニューからアクセスできる目次で、KDPはすべてのKindle本にこの論理目次を求めています。HTML目次は、本の冒頭に表示される目次ページで、古い端末での操作性を保つために強く推奨されています。
目次ナビの作り方(技術的な仕組み)
論理目次は、ナビゲーションドキュメントと呼ばれる仕組みで作ります。具体的には、nav要素にepub:type="toc"という属性を指定し、その中に章や節へのリンクを順序付きリストとして並べます。階層を持たせたい場合は、リストを入れ子にして表現します。このナビゲーションドキュメントは、EPUBの構成ファイルであるOPFのmanifestセクションで、properties="nav"として宣言する必要があります。章の下にさらに節を含めたい場合は、リストの中にリストを入れる形で、2階層・3階層といった深さを表現できます。
目次ナビと読書体験
目次ナビが正しく機能していると、読者は好きな章にすぐ移動できます。逆に、目次が機能していない本は、最初から最後までページをめくって章を探すしかなくなり、実用書や参考書としての使い勝手が大きく落ちます。KDPが論理目次を必須とし、HTML目次を推奨しているのも、端末の新旧を問わず同じ読書体験を保つためです。
目次ナビが必要になる場面
読者が章の間を自由に移動できるかどうかは、読みやすさに直結します。特に章立てが多い実用書や、辞書的に使う本では、目次ナビが機能しているかどうかで使い勝手が大きく変わります。用語集やFAQのように、読者が必要な箇所だけを拾い読みする使い方をする本では、目次ナビの精度がそのまま使いやすさに直結します。章立ての設計そのものは目次・章立ての作り方で扱っています。
目次ナビでつまずく点
目次の項目がリンクになっていないと、Kindle上では機能する目次として扱われません。見た目だけ目次のように並べたテキストは、論理目次にもHTML目次にもなりません。また、古い目次の作り方であるNCXは今もサポートされていますが、ナビゲーションドキュメントが存在する場合は、端末側はそちらを優先して使います。EPUBの内部構造を意識せずに目次を作ると、この優先関係でつまずくことがあります。
出版ラクダではどうなるか
出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。原稿を入れると3〜7章・各2〜4節の目次案を自動設計し、そこからKindle入稿用EPUBを書き出すため、目次ナビの構造を手作業で組む必要がありません。