やり方

PDF資料をKindle本にする手順。テキスト抽出の注意点

PDF資料はそのままKindle本の原稿になりません。文字の抽出、図表の文章化、見出しの立て直しという手順と、KDPがPDF原稿で対応する言語に日本語が含まれない点を説明します。

親ガイド: 原稿の準備と取り込み方。Kindle本の材料にする手順

PDF資料は、そのままではKindle本の原稿になりません。文字を抜き出し、章や見出しの構造を作り直してから、原稿として整える作業が必要です。

結論(先に答え)

PDFをKindle本にする基本の流れは、本文テキストの抽出、図表・段組みの文章化、見出し構造の立て直し、章のまとまりの確認、入稿用形式への変換という順番です。KDPの公式ヘルプでは、PDF原稿が対応する言語は英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語・カタロニア語・ガリシア語・バスク語のみとされ、日本語は含まれていません(出典参照)。日本語の原稿はPDFのまま提出せず、EPUBなど別の形式に変換してから入稿します。原稿の準備全体の流れは原稿の準備と取り込み方で扱っています。

手順1: 本文となる文章だけを抜き出す

PDFはレイアウトが固定された書類のため、そのままコピーすると段組みや図表の位置情報が文字の間に混ざり込みます。まずは本文となる文章だけを、別のファイルに移すところから始めます。

抜き出したテキストは、改行の位置が元のページ幅に合わせて入っていることがあります。段落の途中で不自然に改行されている箇所は、文章として読み直しながらつなげます。

手順2: 図表・段組みの内容を文章に書き直す

図やグラフ、表でまとめられていた内容は、抜き出しただけでは意味が伝わりません。図が示していた内容を、文章で説明し直します。図解が多い資料の扱いはセミナー資料・講義ノートをKindle本にまとめる手順でも扱っています。

2段組みの資料は、左右の段を独立した内容として抜き出すと、話の順番が入れ替わっていることがあります。元のページを見ながら、読む順番を確認して並べ直します。

手順3: 見出しの構造を立て直す

PDFの見出しは、フォントサイズや太さで表現されていることが多く、テキストとして抜き出すと見出しかどうかの情報が失われます。抜き出した文章を読み返し、章や節の区切りにあたる箇所へ見出しを付け直します。

見出しの粒度は、資料の目次やページの区切りを手がかりにします。資料に目次がある場合は、目次の項目がそのまま見出しの候補になります。

手順4: 章のまとまりを確認する

見出しを付け終えたら、1つの章に含まれる話題の量を確認します。極端に短い章や長い章がある場合は、章の数と節の数の決め方を参考に、近い話題の章と統合するか、内容を2つに分けるかを検討します。

スキャンした手書きメモや画像から文字を読み取った場合は、認識精度が低い部分が残ることがあります。通して読み直し、意味が通らない箇所がないかを確認してから次の工程に進みます。

手順5: 入稿用の形式に変換する

見出しと本文が整ったら、EPUBなどKindle入稿用の形式に変換します。PDFのまま日本語の原稿を提出する方法は案内されていないため、この変換の工程は省略できません。

つまずきやすい点

PDFからの抽出でつまずきやすいのは、表の内容をそのまま原稿に貼り付けてしまうことです。表の情報量が多いまま残すと、リフロー型の画面幅では横にはみ出したり、読みにくい形で折り返されたりします。

もう一つは、見出しの立て直しを後回しにすることです。本文を整えたあとに見出しをまとめて付けようとすると、どこが章の区切りだったか分からなくなり、元のPDFを何度も見返す手間が増えます。

段組みの資料を1段ずつ順番に読まず、視線の流れのまま抜き出してしまうことも起きがちです。左右の段が入れ替わったまま文章にすると、話の筋が通らなくなります。

出版ラクダではどうなるか

出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。原稿の取り込みはPDF・Word(.docx)・ZIP・各種テキストに対応し、合計50MBまでまとめて入れられます。

PDFから抜き出した文章をそのまま取り込めば、見出しの立て直しや章立ての判断は取り込み後に進められます。変換ツールを別に用意して事前にEPUB化しておく必要はありません。

取り込んだ内容から目次を3〜7章・各2〜4節で自動設計するため、章のまとまりを手作業で数えながら調整する作業も減らせます。

よくある質問

PDFの資料はそのままKindle出版の原稿として使えますか?
そのままでは使えません。本文の文字を抜き出し、章や見出しの構造を作り直してから原稿として整えます。
PDFのままKDPに入稿できますか?
KDPの公式ヘルプによると、PDF原稿が対応する言語は英語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語・カタロニア語・ガリシア語・バスク語のみで、日本語は含まれていません。日本語の本はEPUBなど別の形式に変換してから入稿します。
スキャンした資料でも大丈夫ですか?
文字認識の精度が低い部分が残ることがあります。抽出したあとに一度通して読み、誤変換がないかを確認する工程が必要です。

出典と確認日