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目次・章立ての作り方。Kindle本の設計図を作る手順

Kindle本の目次は、章立てという設計図です。章の数と粒度の決め方から、KDPが求める目次(TOCページとナビゲーション目次)の要件まで、作り方を手順で説明します。

目次は、本の中身を読者に見せる前に、著者自身が内容を設計するための地図です。章立てが決まっていないまま本文を書き始めると、あとから章をまたいで文章を移動させる作業が発生します。

この記事では、章立てを決める手順と、KDPがKindle本に求める目次の要件を説明します。目次は読者向けの案内であると同時に、KDPが電子書籍に必須としている機能でもあります。章立てを先に固めておくことは、読みやすさと入稿のしやすさの両方につながります。

目次を先に作っておくと、原稿を書き進める途中で話題が逸れていないかを確認する基準にもなります。書きながら目次を見返す習慣をつけると、章の脱線に早く気づけます。

章立てを後回しにして本文から書き始めると、書き終えたころには最初に思い描いていた構成と食い違っていることがあります。先に章立てを決めておくメリットは、この手戻りを防げる点にあります。

この記事で分かること

この記事では、原稿から章立てを決める手順、章の数と粒度をそろえる考え方、そしてKDPが目次に求める要件を説明します。原稿をまだ整理していない場合は、先に 原稿の準備と取り込み方 を確認してください。

章立てを決める手順

まず、原稿の中にある話題を書き出し、共通するテーマごとにまとめます。1つのテーマにつき3〜5本程度の話題が集まると、1つの章として扱いやすくなります。

テーマがまとまったら、読者が理解しやすい順番に章を並べます。時系列に沿う本もあれば、易しい話題から難しい話題へ進める本もあります。どちらの順番にするかは、Kindle出版の全手順 の「本の設定」で決めた想定読者によって変わります。

話題を書き出す際は、1つの話題につき1行のメモにしておくと、あとでテーマごとに並べ替えやすくなります。似た話題をグループにまとめる作業を先に行うと、グループの数がそのまま章の候補数になります。

話題の書き出しに迷う場合は、これまでに人から聞かれた質問を思い出す方法も有効です。実際に聞かれた疑問は、他の読者も同じように知りたい内容である可能性が高いためです。

話題の書き出しは、原稿を読み返しながら行うよりも、原稿を見ずに記憶から書き出すほうが、本当に伝えたい核心が見えやすくなることがあります。両方の方法を組み合わせると漏れが減ります。

章の数と粒度をそろえる手順

章の数と、各章の中の節の数がそろっていないと、目次を見たときに本全体のボリューム感がつかみにくくなります。ある章だけ極端に節が多い場合は、その章を2つに分けられないか検討します。

逆に、内容が薄く1節しかない章がある場合は、近いテーマの章に統合できないかを確認します。目次の見た目をそろえることは、読みやすさだけでなく、本文整形 の作業量を見積もる目安にもなります。

章の粒度の目安として、1つの章に3〜5つの話題が含まれているかを基準にすると判断しやすくなります。話題が1つしかない章は独立させず、近い章の1節として組み込むことを検討します。

章の数は、本のボリューム感にも影響します。同じ文字数でも、章数が多いと読み進めやすい印象になり、少ないと1つのテーマをじっくり扱う印象になります。

章タイトルの付け方

章タイトルは、章の中身を要約する言葉よりも、読者が知りたい疑問形にすると内容が伝わりやすくなります。たとえば「準備について」より「何を準備すればいいか」のほうが、目次を見ただけで得られる情報が増えます。

章タイトルの文字数は、目次に並べたときにそろっているかを確認します。極端に長いタイトルが1つだけ混ざっていると、目次全体のバランスが崩れて見えます。

シリーズ物や複数冊構成を想定している場合は、巻をまたいでタイトルの付け方のルールをそろえておくと、読者が続刊を探しやすくなります。

サブタイトルを使う場合は、メインタイトルと役割を分けます。メインタイトルで疑問を示し、サブタイトルで補足の条件や対象を示すと、情報が重複しません。

目次から本文を書き進める手順

章立てが決まったら、目次を本文執筆のチェックリストとして使います。章ごとに書き終えたら目次にチェックを入れていくと、原稿全体の進捗が把握しやすくなります。

章の順番通りに書く必要はありません。すでに材料がそろっている章から書き始め、材料が薄い章はあとから肉付けする進め方でも、最終的な目次の構造は変わりません。

講義やセミナーの経験がある場合は、実際に話した順番がそのまま目次の候補になります。話した順番は、聞き手の反応をもとに何度も調整された結果であることが多いためです。同じテーマは 講義で話してきた順番は、すでに章立てとして機能している でも扱っています。

書き進める途中で当初の章立てにない話題が出てきた場合は、無理に既存の章に押し込まず、新しい章として独立させるかを検討します。

KDPが求める目次の要件とは

KDPは、章や節のあるKindle本すべてに、機能する目次を必須としています(出典参照)。Kindle本の目次には、本の冒頭に置く「TOCページ」(各章へのリンクを持つページ型の目次)と、読者がKindleのメニューからどこからでも開ける「Kindle Interactive TOC」(論理目次。詳しくは目次ナビの用語解説を参照)の2種類があります(出典参照)。

Kindle Interactive TOC(論理目次)は、Kindle CreateまたはMicrosoft Wordの見出しスタイルを使って作成する方法が案内されています(出典参照)。どちらの方法でも、章の見出しに正しく見出しスタイルを適用しておくことが前提になります。

論理目次では、すべてのリンクが正しい場所を指していること、すべての章・節が目次に含まれていること、目次内の名称と本文の見出しが一致していることが確認項目になります(出典参照)。目次リンクの不一致は、KDPの入稿時に差し戻しの原因になりやすい点です。

目次の項目数が多すぎる場合は、節をすべて目次に含めず、章単位だけをTOCページに載せる方法もあります。節の一覧は本文中の章扉に置く構成にすると、目次自体は見渡しやすくなります。

目次の確認は、原稿を書き終えた直後よりも、本文整形が終わったあとにもう一度行うと確実です。整形の過程で見出しの表現が変わることがあるためです。

つまずきやすい点

目次づくりで止まりやすいのは、章の数を先に決めてから内容を当てはめようとする場合です。話題の量を無視して章数を固定すると、内容が薄い章と厚すぎる章が混在します。

もう一つは、目次と本文の見出しがずれていくことです。執筆を進めるうちに見出しの言葉を変えても目次を更新し忘れると、KDPの論理目次チェックで名称の不一致が起きます。

目次に工程名だけを並べて具体性のない見出しにしてしまうことも起こりがちです。「第1章 はじめに」のような抽象的な見出しは、読者にも検索にも、何が書かれているかが伝わりにくくなります。

章立てを決めた直後に安心して見直しをしないことも、つまずきやすい点です。本文を書き進めるうちに当初の章立てと内容がずれていくことがあるため、途中で目次と本文を照らし合わせる工程が必要です。

出版ラクダではどうなるか

出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。取り込んだ原稿の内容をもとに、3〜7章・各2〜4節の目次を自動で設計します。

章立てのやり直しは原稿の再入力を伴わないため、方向性を変えたいときの負担が小さくなります。生成した目次は、章ごとの節構成もあわせて表示されるため、全体のバランスを見ながら調整できます。

出力はMarkdown・PDF・EPUB・Kindle入稿用EPUBの4形式で、回数の上限はありません。目次を作り直したいときも、追加費用なく何度でも出力し直せます。

よくある質問

Kindle本の章立てはどう決めればいいですか?
原稿の中にある話題を書き出し、共通するテーマごとにまとめます。1つのテーマに3〜5本程度の話題が集まると、1つの章として扱いやすくなります。
KDPは目次に何を求めていますか?
章や節のあるKindle本には、機能する目次が必須です。KDP公式ヘルプによると、目次内の名称と本文の見出しが一致していることなどが確認項目になります。
Kindle本の目次にはどんな種類がありますか?
本の冒頭に置くTOCページと、Kindleのメニューからどこからでも開けるKindle Interactive TOC(論理目次)の2種類があります。

出典と確認日