ブログ記事をKindle本にするには、まず記事本文をテキストとして書き出し、テーマごとに分類してから、重複する内容を整理し、章立てを組み直す必要があります。記事を時系列のまま並べただけでは、1冊の本としての章立てになりません。
結論(先に答え)
ブログ記事は文章の材料としてはすでに十分な分量があることが多く、足りないのは「本の形に変換する工程」です。手順は、①記事の書き出し→②テーマごとの分類→③重複記事の整理→④目次の組み直し→⑤本文の統一、の5段階です。この作業は原稿の準備と取り込み方の一部にあたります。この順番を飛ばして本文整形から始めると、あとで章の入れ替えが必要になります。
手順1: 記事本文を書き出す
ブログサービスのエクスポート機能や、記事ページから本文をコピーして、テキストファイルにまとめます。KDP公式ヘルプによると、原稿ファイルとしてはWord(DOC/DOCX)やプレーンテキスト、HTMLなどが使えるため、書き出した時点の形式をそのまま使えることが多いです。
エクスポート機能がない場合は、記事ページから本文をコピーして1つのテキストファイルに貼り付けていく方法でも構いません。記事数が多い場合は、テーマの見当がついた時点で分類用のファイルを分けておくと、あとの整理がしやすくなります。
手順2: 記事をテーマごとに分類する
書き出した記事を、投稿日順ではなくテーマ(扱っている工程や悩みの種類など)で分類します。ブログは読者が検索やSNS経由で1記事ずつ読む前提で書かれているため、投稿順のままでは章として読んだときにつながりが悪くなります。
手順3: 重複する記事を整理する
同じテーマを別の切り口で書いた記事が複数ある場合、1つの章にまとめるか、片方を削除するかを決めます。似た内容の記事を章として並べたままにすると、読者は同じ話を繰り返し読まされている印象を受けます。
重複の判断に迷う場合は、どちらの記事がより新しい情報を反映しているか、どちらがより具体的に書かれているかを基準にすると決めやすくなります。両方に価値がある場合は、1つの章の中で節を分けて両方の内容を残す方法もあります。
手順4: 目次を組み直す
分類とテーマの整理が終わったら、章立てとして目次を作り直します。ブログのカテゴリ分けをそのまま章立てに流用できる場合もありますが、本として読み通したときの流れを基準に見直す必要があります。目次の作り方は目次・章立ての作り方で説明しています。
手順5: 本文の文体と表記を統一する
記事ごとに書いた時期が違うと、文体や表記(敬語の有無、用語の統一など)にばらつきが出ます。1冊の本として読み通す前提で、章をまたいで表記を揃える作業が必要です。
文体の統一は、章の最初から最後まで通して読み直すことで気づきやすくなります。1記事ずつ確認するのではなく、本として通しで読む工程を1回はさんでおくと、ばらつきを見つけやすくなります。
つまずきやすい点
ブログ記事は本になるだけの分量があっても、本の材料として見なされていないことがよくあります。本を出したい士業に足りないのは変換の工程だでも触れているとおり、足りないのは中身ではなく、本の形に変換する工程です。もう一つのつまずきが、ファイル形式をあらかじめ揃えようとして作業が止まることです。ファイル形式を揃えてから、と考えているうちに数年が経つにあるように、形式を揃える基準は、その先の工程を知らないと決められません。まず記事を書き出すところから始めるほうが、作業が進みます。
出版ラクダではどうなるか
出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。書き出した記事のテキストを原稿として入れると、目次生成が3〜7章・各2〜4節で章立てを自動設計します。原稿の取り込みはPDF・Word(.docx)・ZIP・各種テキストに対応し、合計50MBまで入れられるため、複数記事をまとめたテキストファイルもそのまま取り込めます。