Word原稿をKindle本にするには、章タイトルに見出しスタイルを適用してKindleのインタラクティブ目次を作れる状態にしてから、DOC/DOCXのまま入稿するか、EPUBに変換してから入稿します。KDP公式ヘルプによると、ほとんどのDOC/DOCXファイルは電子書籍に適切に変換できるとされています。
結論(先に答え)
Word原稿は、そのままKDPにアップロードする方法と、EPUBに変換してからアップロードする方法の2通りがあります。どちらの場合も共通して必要なのが、章タイトルへの見出しスタイルの適用です。見出しスタイルが正しく設定されていないと、Kindleのインタラクティブ目次が作られず、読者は章を飛ばして読むことができません。詳しい取り込みの流れは原稿の準備と取り込み方で説明しています。
手順1: 章タイトルに見出しスタイルを適用する
各章のタイトルをハイライトして、Wordの「スタイル」から「見出し1」を選びます。KDP公式ヘルプは、この操作をすべての章タイトルに繰り返すよう案内しており、この設定によってKindleのインタラクティブな目次が自動的に作られます。
手順2: 本文の書式を整理する
見出しスタイル以外の装飾(過剰な太字、独自のフォント指定、手動での字下げなど)は、電子書籍への変換時に崩れる原因になります。装飾は最小限にし、章・節の区切りは見出しスタイルとページ区切りで表現します。整形の考え方は本文整形の手順にまとめています。
箇条書きや表も、複雑な階層構造にすると電子書籍への変換時に崩れやすくなります。箇条書きは1階層までにとどめ、表は行数・列数を少なくしておくと、変換後の崩れを減らせます。
手順3: 画像や表の扱いを確認する
本文中に画像や表がある場合、変換後にレイアウトが崩れていないかを個別に確認します。複雑な表組みは、読者の端末に合わせて折り返しが変わるリフロー表示と相性が悪く、崩れやすい要素の代表です。
画像はWordに埋め込む解像度が高すぎると、原稿ファイル全体のサイズが大きくなります。表示に必要な範囲でサイズを整えておくと、原稿ファイルの取り扱いがしやすくなります。
手順4: DOC/DOCXのまま入稿するかEPUBに変換するかを決める
KDP公式ヘルプによると、原稿ファイルとしてはDOC/DOCXのほか、EPUB・HTML・RTF・プレーンテキストなどにも対応しています。表現の自由度を高めたい場合や、目次構造を細かく調整したい場合は、EPUBに変換してから入稿する方法が向いています。EPUBそのものについてはEPUBとはで説明しています。
手順5: KDPプレビューで確認する
入稿前に、見出しが正しく認識されているか、目次が意図した章立てになっているかをプレビューで確認します。KDP公式ヘルプによると、2025年3月以降、固定レイアウトの電子書籍ではMOBIファイルでの出版ができなくなっているため、EPUB中心で確認しておくと安心です。
つまずきやすい点
章タイトルに見出しスタイルを使わず、文字を大きくしたり太字にしたりするだけで見出しらしく見せている原稿をよく見かけます。見た目は章タイトルに見えても、Wordの内部構造としては見出しとして認識されず、目次が作られません。もう一つのつまずきが、装飾を凝りすぎることです。フォントや字下げを細かく指定するほど、電子書籍への変換時に崩れる箇所が増えます。見出しスタイルを使っていても、章タイトルと本文中の強調に同じスタイルを流用していると、目次に不要な項目が入り込むことがあります。目次に出したい行だけに見出しスタイルを使うことが必要です。ブログ記事を材料にする場合の注意点はブログ記事をKindle本にまとめる手順にまとめています。
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