公開前にKindleでの見え方を確認するには、KDPの本棚から起動するオンラインプレビューアーと、無料の専用アプリKindle Previewerを、この順に使います。
結論(先に答え)
まずKDPの本棚からオンラインプレビューアーを起動し、タブレット・スマートフォン・Kindle端末での表示を確認します。品質チェック機能が文章校正のミスや低画質な画像、レイアウトの問題を教えてくれます。さらに詳しく、フォントサイズの変更や縦横の切り替え、自動ページめくりまで確認したい場合は、無料のデスクトップアプリKindle Previewerを使います。この確認は、EPUB作成とKDP入稿の手順で説明した、提出前の最終チェックにあたります。
手順1: 本棚からプレビューアーを起動する
本棚で対象タイトルの省略記号ボタンをクリックし、「電子書籍のコンテンツを編集」を選んでから「プレビューアーを起動」をクリックします。原稿と表紙をアップロードしたあとであれば、提出前の任意のタイミングでこの画面を開けます。
手順2: 端末の種類ごとに表示を切り替える
オンラインプレビューアーは、タブレット・スマートフォン・Kindle端末での表示を確認できます。タブレットとスマートフォンはカラー表示、Kindle端末はグレースケール表示になるため、色に頼ったデザインがないかを両方で見ておきます。
手順3: 品質チェックの指摘を確認する
品質チェック機能では、文章校正のミス、低画質な画像、言語の不一致、レイアウトの問題が検出されます。指摘された箇所は、Kindle本がKDPで差し戻されたときの直し方で扱った品質ガイドの例と重なる部分が多くあります。
手順4: タイトル・著者名など詳細情報は別画面で確認する
KDPの公式ヘルプによれば、オンラインプレビューアーではタイトルや著者名などの詳細情報は表示されません。これらは本の詳細情報の入力画面で別途確認する必要があります。
手順5: 詳しく確認したい場合はKindle Previewerを使う
Kindle Previewerは、Windows 10以上またはmacOS 12以上で動作する無料のデスクトップアプリです。フォントサイズの変更、縦横の切り替え、画像・リスト・表などの要素だけを表示するフィルター、最初から最後まで自動でページをめくる機能があり、オンラインプレビューアーより多くの表示オプションを確認できます。リフロー型の電子書籍では、改善されたタイプセットによる文字組みやレイアウトの見え方もあわせて確認できます。
手順6: 崩れを直してから提出する
見つかった崩れを直したら再度プレビューで確認します。新しいファイルをアップロードすると以前のバージョンはダウンロードできなくなるため、修正前のファイルを残しておきたい場合は別に保存しておきます。
つまずきやすい点
- オンラインプレビューアーではタイトルや著者名が表示されないため、別画面の確認を忘れる。詳細情報の入力画面もあわせて確認する必要があります
- 新しいファイルをアップロードすると、前のバージョンを見比べられなくなる
- Kindle端末はグレースケール表示のため、色だけで区別した箇所が端末では見分けにくくなる
- プレビューで問題がなくても、審査で別の理由の差し戻しが起きることがある
- インタラクティブ機能を組み込んだ教科書は、Kindle CreateプレビューアーまたはKindle Previewerでの確認が必要になる
- オンラインプレビューアーとKindle Previewerの見た目が異なるため、どちらの結果を優先すべきか迷う
出版ラクダではどうなるか
出版ラクダは、原稿を入れるだけで目次・本文整形・表紙・挿絵・販売文を生成し、EPUB/Kindle入稿用EPUB/PDFまで書き出す、買い切り型のKindle出版支援Webサービスです。書き出したEPUB・Kindle入稿用EPUBはそのままKDPのプレビューアーとKindle Previewerの両方で確認できるため、変換ツールを別に用意する工程が挟まりません。目次生成や本文整形も同じプロジェクトの中で行うため、プレビューで見つかった崩れを直す際に前の工程からやり直す必要がありません。出力にかかる回数の制限はなく、崩れを直すたびに何度でも書き出し直せます。